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【田辺裕信×藤岡佑介】第2回『中舘英二騎手からの助言 ローカルから中央へ』

  • 2016年10月12日(水) 18時01分
with 佑

▲ローカルの難しい競馬で腕を磨いてきた田辺騎手、どんなことを考えて乗ってきたのでしょうか


今年でデビュー15年目。以前から関係者の中で「巧い」と定評があった田辺騎手でしたが、当時の主戦場はローカル。しかし、その才能を見抜いた中舘騎手(現調教師)に背中を押され、中央場所で勝負をするように。ローカルの難しい競馬で磨かれてきた腕が一気に開花し、トップクラスのジョッキーへと駆け上がります。その騎乗技術は佑介騎手も唸るほど。特に強く印象に残っている一戦があるとかで…!? (構成:不破由妃子)


(前回のつづき)

相手が嫌だと思う位置取り、そういうのはすごく考えた


佑介 田辺先輩は、トレーニングにしろ何にしろ、チャンスがきたときにそれを生かす準備ができてましたよね。レース中の攻防とかも、ローカルの難しい競馬のなかでずっと磨いていた。

田辺 ああ、言い方は悪いけど、いわゆる嫌がらせね(笑)。

佑介 違いますよ。そもそも田辺先輩はラフな騎乗をするわけじゃないし、あくまでルールのなかでの話です。

田辺 当時は、自分の馬が100%の力を出したとしても、走る馬に100%の力を出されたら絶対に勝てなかった。だから、相手が嫌だと思う位置取りとか、そういうのはすごく考えたね。まぁ、それは今も考えてるけど。

佑介 ローカルで勝てば勝つほど、いい意味でズルくなりますよね。田辺先輩は、そういう術を磨いた上での本場だったから。

田辺 今思うと、中舘さんの教えも大きかったかな。例えば、自分が人気馬で逃げたとして、そこに若い子が絡んできたりしたら文句を言うジョッキーがいるでしょ? でも、中舘さんはそうじゃなかった。逃げる機会が多かったけど、「絡まれたとしても、それは逃げ馬の宿命。そういうリスクをわかった上で逃げているわけだから、絡まれても仕方がない」っていつも言ってた。だから俺も、人気馬だから絡んじゃいけないとか、そういう思いはあんまりないんだよね。

with 佑

▲現役時代は“逃げ職人”と呼ばれた中舘騎手


佑介 田辺先輩にとって、中舘さんの影響って大きいんですか?

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1986年3月17日、滋賀県生まれ。父・健一はJRAの調教師、弟・康太もJRAジョッキーという競馬一家。2004年にデビュー。同期は川田将雅、吉田隼人、津村明秀ら。同年に35勝を挙げJRA賞最多勝利新人騎手を獲得。2005年、アズマサンダースで京都牝馬Sを勝利し重賞初制覇。2013年の長期フランス遠征で、海外初勝利を挙げた。

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