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シュタルケ騎手に日本競馬の魅力をお聞きしました!

  • 2016年12月27日(火) 18時00分
シュタルケ騎手1

ドイツから参戦のシュタルケ騎手にインタビューしました! (C)netkeiba.com



シュタルケ騎手「いつも日本に来たいと思っています」

 戦国有馬記念の戦いがファンファーレと共に始まる。中山の最後の1ハロンの登坂にかけた勝負で軍配が上がったのは、サトノダイヤモンド。ダイヤの光が鼻先を照らしたレース。人気馬3頭のデッドヒートは、見ごたえ十分でしたね。どの馬が勝っても…という強い馬のぶつかり合いに3歳馬が見事な勝利。夏から秋にかけてぐっと成長してきましたね。エンジンがかかるのが少し遅かったようですが、最後までしぶとく粘ることができた精神面の成長に感動しました。サトノダイヤモンド、有馬記念制覇おめでとうございます!!

 この瞬間を皆さんはどこで見られましたか?歴史に残る3強対決の瞬間に出会え競馬ファンでよかったと思いました。「サトノ」は神ってますね。香港ヴァーズをサトノクラウンが制覇、朝日杯フューチュリティステークスをサトノアレスが制覇、そして有馬記念をダイヤモンドが制覇し、香港・阪神・中山でのGI3連勝は馬主冥利に尽きますね。来春は「サトノ」馬券を攻める価値ありかな…!?(来年のことを言うとオニが笑うかな)

 これで年度代表馬の行方も分からなくなってきました。これもまた楽しみです。

 今年のレースは、終わってしまいました…イヤーまだまだ終わってませんよ。2016年ダートGIを締めくくる東京大賞典が大井競馬場で29日に開催!ノンコノユメ・サウンドトゥルー・アウォーディー・コパノリッキーなどなど馬券が絞り切れないですよね。

 ホッコータルマエが最後の出走ができなくて残念でしたが、西浦先生は「チャンピオンズCの時の追切が素晴らしかった。これだけの馬に出会えて奇跡としか言いようがない」とコメント。引退した後は種牡馬になります。また子どもが楽しみですね。

 皆さん是非大井競馬場へ出かけましょう。今年最後のGIで1年間のいろんな思いを吹っ飛ばしましょう。

***

 海外からの騎手の活躍も目立った一年だったように思います。今年最後に僕が注目した騎手は、ドイツから参戦のアンドレアシュ・シュタルケ騎手です。10月29日から12月25日まで短期免許を取得。身元引受人は友道調教師と吉田和美さんでした。シュタルケ騎手に、日本競馬の魅力をお聞きしました。

常石 今日はよろしくお願いします。

シュタルケ よろしくお願いします(日本語で)。

常石 日本語上手いですね。びっくりしました。

シュタルケ ちょっとだけ(爆笑)。

常石 日本に来られての印象はどうですか?

シュタルケ 日本は安全できれいです。休みの日はひとりでいろんなところへ出かけ楽しんでいます。

常石 一人でも大丈夫ですか?

シュタルケ 日本人は優しいし親切なので教えてくれます。大丈夫(笑)。ヨーロッパはほとんど毎日競馬があるので休日がないから日本へ来るのが楽しみです。今は、シーズンオフだから大丈夫。日本の習慣や生活スタイルにも慣れてきました。一人でも大丈夫。精神面でのプレッシャーもないですよ。日本の馬もいい馬がそろってきました。騎手もそろっています。勉強になることがいっぱいあります。日本の騎手と話すのは楽しいですよ。

シュタルケ騎手2

「日本の習慣や生活スタイルにも慣れてきました」(C)netkeiba.com


常石 毎日は、大変ですね。でも毎日乗るとうまくなるんですよね。リーディングも取り、凱旋門賞も勝っているでしょう。すごいですよね。

シュタルケ リーディングは1998・99・2000・01・03・12・13・15年の8回受賞。ドイツの騎手として初めて凱旋門賞を勝ちました。デインドリーム号は素晴らしかった。

常石 ドイツの代表馬としてイギリスでもすごく活躍されましたよね。どんな馬だったんですか?

シュタルケ そうですね。凱旋門賞を勝った後の2012年も英GIのキングジョージを勝つなどよく走りましたね。とっても小さい体の牝馬ですが素直で乗り易い馬でした。世界の主要なGIをとった立派な馬です。ドイツの女帝ですね。

常石 ドイツでもベルリン大賞やバーデン大賞も勝ってますよね。ドイツの競馬はあまり知らないのですが、寒い国だと思うのですがどんな感じですか?

シュタルケ 気候的には北海道が近く、オールウェザーコースもあるので競馬はできます。ヨーロッパは、自然の中で競馬が行なわれるので整備がよくない。日本の競馬場は素晴らしい。馬も人も安全です。3年前に1度落馬で怪我をしたことがあるんですがその時に思った。日本は、すべての面が安全だと思います。素晴らしい競馬場です。いつも日本に来たいと思っています。

シュタルケ騎手3

「いつも日本に来たいと思っています」(C)netkeiba.com


常石 阪神JFで騎乗したディーパワンサについて教えてください。

シュタルケ 4着はちょっと悔しかったですね。反応は少し鈍いが内ラチでしぶとく粘ってゴール前では際立つ脚を使い、崩れていない。一生懸命だが力んでいることはなくリラックスして走っていた。まだ2歳なのにこんな走りができるということは、競走馬としての能力はかなり高い。将来が楽しみです。乗り易いというのは、騎手にとって最高の条件です。世界中の騎手がそう思います。

常石 乗り易いというのはどんなところで感じますか?

シュタルケ 跨った瞬間に馬の反動というかリズムと呼吸がぴったりと合う。乗っていて気持ちがいいのでスムーズに乗れるから指示どおりの競馬ができるようになってくると思います。いい馬ですよ。

常石 この後放牧に出るようですが、帰ってきたらまた跨ってくださいね。

シュタルケ 楽しみにしています。日本の馬も強くなってきました。凱旋門賞やドバイでの活躍も楽しみです。もうすぐドイツへ帰りますがまた楽しみにしています。

常石 ドイツの騎手が日本に来られるのは珍しいですね。

シュタルケ イタリアからはリスポリ騎手が来ていましたね。毎日競馬があるので忙しいです。

常石 覚えています。かわいい騎手でしたね。以前兄が栗東で居酒屋をしていた時、リスポリ騎手がお店に来てくれたことがあって、魚が好きと言って喜んでくれました。取材もさせていただきましたし懐かしいですね。

シュタルケ 今もその居酒屋はあるんですか?

常石 今は西宮に引っ越しました。阪神競馬の帰りに寄ってくださいね。

シュタルケ そうね。機会があれば(笑)。

常石 お店の宣伝になってしまいましたね(爆笑)。日本のファンの皆さんに是非メッセージをお願いします。

シュタルケ 日本の競馬は素晴らしいです。もっともっと盛り上がってほしいと思います。身近に感じてください。また日本で皆さんと会いましょう。バーイ!

常石 ありがとうございました。

 池江先生にシュタルケ騎手の印象を伺いました。

「世界のトップ騎手が日本にきて、日本の騎手のいい刺激になってると思います。凱旋門賞をドイツの馬で勝つのは素晴らしいことで敬意を払っています。馬の癖など瞬時に捉え、持っている能力を100%出してくれると思います。頼もしいベテラン騎手ですね。ドイツの馬も独自の血統があり昔から競馬も盛んです。いいところを日本でもどんどん吸収したいと思います。騎手の交流も大事ですね。若い騎手たちにもいい刺激になると思います」

ワールドエース

池江厩舎とのコンビでは、ワールドエースで2014年のマイラーズCを勝利 (C)netkeiba.com


***

 とっても人懐こく話してくださり日本への愛を感じました。この後最終日に勝って心地よく帰国されたことでしょう。

つねかつこと常石勝義でした。

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常石勝義
1977年8月2日生まれ、大阪府出身。96年3月にJRAで騎手デビュー。「花の12期生」福永祐一、和田竜二らが同期。同月10日タニノレセプションで初勝利を挙げ、デビュー5か月で12勝をマーク。しかし同年8月の落馬事故で意識不明に。その後奇跡的な回復で復帰し、03年には中山GJでGI制覇(ビッグテースト)。 04年8月28日の豊国JS(小倉)で再び落馬。復帰を目指してリハビリを行っていたが、07年2月28日付で引退。現在は栗東トレセンを中心に取材活動を行っているほか、えふえむ草津(785MHz)の『常石勝義のお馬塾』(毎週金曜日17:30〜)に出演中。

赤見千尋
1978年2月2日生まれ、群馬県出身。98年10月に公営高崎競馬の騎手としてデビュー。以来、高崎競馬廃止の05年1月まで騎乗を続けた。通算成績は2033戦91勝。引退後は、グリーンチャンネル「トレセンTIME」の美浦リポーターを担当したほか、KBS京都「競馬展望プラス」MC、秋田書店「プレイコミックシリーズ」の「優駿の門・ASUMI」の原作を手掛けるなど幅広く活躍中。

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