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募集価格1億5000万円、ディープインパクト産駒の高馬グレートウォリアー

  • 2017年07月05日(水) 12時00分
アンフィトリテ(牝 美浦・宗像義忠 父ロードカナロア、母アドマイヤフッキー)
 母アドマイヤフッキーはリアルインパクト、ネオリアリズム、アイルラヴァゲインのきょうだいにあたる良血馬で、現役時代に3勝を挙げた。これまでにデビューした4頭の子の競走成績は、1勝、1勝、1勝(現役)、0勝(現役)と、これといった大物は出していない。父がロードカナロアに替わった本馬は、配合的に見どころがあるので期待できる。母の父フジキセキの2代母Marston's Millは、ロードカナロアの3代母Super Lunaと配合構成がよく似ているので、本馬はSuper Luna≒Marston's Mill 4×4。さらに、2代母トキオリアリティーはMarston's Millと配合構成の骨格が似ており、前記のクロスを強化している。スピード能力が高そうだ。スプリント戦線で大成するだろう。

グレートウォリアー(牡 栗東・藤原英昭 父ディープインパクト、母プラウドスペル)
 サンデーサラブレッドクラブで募集価格1億5000万円。母プラウドスペルはケンタッキーオークス(米G1・ダ9f)、アラバマS(米G1・ダ10f)など米13戦7勝。米3歳牝馬チャンピオンに選出された。Northern Dancer=Arctic Dancer 4×4・4・5で、Danzigを経由したNorthern Dancerクロスを持っているので父ディープインパクトの成功パターンに当てはまる。Gone Westを抱えたディープインパクト産駒はショウナンアデラが阪神ジュベナイルフィリーズ(G1)を勝ったものの、全体的には一流の壁を突破できない小粒な産駒が目立つ。母はアメリカのチャンピオン牝馬であり、そのずば抜けた能力で大物感を補うことができれば楽しみ。芝向きの中距離タイプ。

ピボットポイント(牡 栗東・友道康夫 父ディープインパクト、母ペンカナプリンセス)
 シルクホースクラブで募集価格1億2000万円。ダノンジェラート(12年セントライト記念-GII・3着)、ワールドインパクト(14年青葉賞-GII・2着)の全弟、トリコロールブルー(父ステイゴールド/17年スプリングS-GII・5着)の4分の3弟。母の父PivotalはイギリスのスプリントG1の覇者で、父としても母の父としても成功している。優れた異系血脈で構成され、馬格が雄大で豊富な筋肉量を伝え、なおかつ自身がスプリンターでありながら多彩な産駒を出す、といったセールスポイントがある。母の父としては日本でも成功しており、「ディープインパクト×Pivotal」は本馬の全兄以外にファンディーナ(17年フラワーC-GIII)が出ている。Alzao≒Shareef Dancer 3×4、Lyphard 4×5も好ましい。5月25日生まれという点は気になるが素質でカバーできるはず。

フォックスクリーク(牡 栗東・中内田充正 父ディープインパクト、母クロウキャニオン)
 ボレアス(11年レパードS-GIII)、マウントシャスタ(12年神戸新聞杯-GII・3着)、カミノタサハラ(13年弥生賞-GII)、ベルキャニオン(14年共同通信杯-GIII・2着)、ラベンダーヴァレイ(16年チューリップ賞-GIII・3着)、クリアザトラック(17年ラジオNIKKEI杯-GIII・4着)の全きょうだいにあたるおなじみの血統。過去、全きょうだい8頭はすべて勝ち上がっており確実性が高い。母方に入るCaerleon、Vaguely Nobleは父とニックスで、「ディープインパクト×フレンチデピュティ」もマカヒキ(16年日本ダービー-GI)、ショウナンパンドラ(14年秋華賞-GI)、ウリウリ(15年CBC賞-GIII)など活躍馬が目白押し。高確率で走ってくるだろう。

ミッキーワイルド(牡 栗東・安田隆行 父ロードカナロア、母ワイルドラズベリー)
 母ワイルドラズベリーは白百合S(OP)と紅梅S(OP)を勝ち、ローズS(GII)2着、秋華賞(GI)4着などの成績を残した。洋芝や荒れた馬場を得意とするファルブラヴ産駒にしては鋭い決め手を持つタイプで、これはPerfect Pigeonの牝系から出た一流馬に共通する特長でもある。Perfect Pigeonの息子ゴールデンフェザントはカミソリのような切れ味でジャパンC(GI)を差し切り、フローラS(GII)を制した近親のベッラレイアも末脚を武器とするタイプだった。2代父キングカメハメハはその母の父ラストタイクーンの血統構成(Northern Dancer+Nasrullah+Princequillo)を強化すると芝向きの優れた産駒が出るので、キングカメハメハの息子ロードカナロアでも似たような傾向が見られるかもしれない。本馬の2代母マリスター2はそうした構成。したがって配合的には上々のレベルにある。芝向きのマイラー。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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