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惜しまれつつの引退 クラレントとの思い出

  • 2017年08月22日(火) 18時01分
小牧太

今回は6月に引退となったクラレントの思い出などを語ってくれました


今回は久々のユーザーからの質問特集です。休載中も続々質問が届いており、少々時間が経ってしまった話題もありますが、なかでもユーザーからのリクエストが多かった話題を中心にピックアップ。6月に引退となったクラレントの思い出などをしんみりと語ってくれました。
(取材・文/不破由妃子)


富士Sで勝たれた悔しさも印象に残ってる


──ここのところ、ボランティアや牧場修行のレポートなど、イレギュラーネタが続いたので、ユーザーのみなさんからの質問を全然ご紹介できず…。ちょっと時間が経ってしまったのですが、リッチーリッチーの競馬(6月4日・阪神11R・グリーンS1番人気2着)についてたくさん質問がきていたので、取り上げさせていただきたいと思います。

「グリーンSのリッチーリッチーは、正直4コーナーまで勝つだろうと思っていましたが、直線で思った以上に伸びていない印象を受け、不思議に思いました。レコード決着で時計が速くなったことが影響したのでしょうか?」

小牧 レース前に過去のVTRを見たんやけど、なんかジリっぽいような印象を受けてね。人気するのはわかっていたんやけど、そう簡単ではないなぁと思ってた。

──ここまでのレースぶりからして、エンジンの掛かりがちょっと遅いタイプですよね。

小牧 うん。そんな気がしたから、早め早めに動いていって、最後までビッシリ追ったんやけど。まぁ、出遅れてしまったのが失敗やったね。レース前はテンションが高くて、実際に先出しやったけど、いざスタートしたら、自分からはなかなか進んでいかない。難しいわ。

──春の2連勝は、いずれも重馬場で。質問にもありますが、レコード決着も影響したのかもしません。

小牧 うん、多少時計が掛かったほうがいいタイプやね。ミルコで2連勝して、僕に乗り替わって2着やったから、正直ガックリきたところはあったけど、能力は高いし、これからも大崩れなく走ってくれる馬やと思う。

──続いては、「この春は、ダービーのルメール騎手、クイーンエリザベスII世Cのモレイラ騎手など、マクリでの勝利が印象に残りました。小牧騎手も、2012年の秋華賞で向正面マクり、あわやという見せ場を作りましたが(チェリーメドゥーサ・15番人気5着)、マクると次走以降で馬に掛かり癖がついたりなど、悪影響はないのでしょうか?」という質問です。

小牧 ほとんどの場合、自分から動かしていっているから、それで掛かり癖がつくことはないね。まぁ、引っ掛かってしまって、引っ張るくらいなら行ってしまおうっていうケースもあるけど。マクリで大事なのはペース判断。ペースを読めるか、読めないかだと思う。だから、次走に影響することはないと思うよ。

──スタートから出していくと、掛かり癖がついてしまうというような話をよく聞きますが、道中で動かしていくのはまた違うと。

小牧 うん。スタートから押していったりする競馬は、確かに行く癖がついたりして、次走以降に影響が出るかもしれんけど。同じ促すのでも、スタートと道中はまた別ものやね。

──最後はクラレントについての質問です。「6月に引退したクラレントですが、僕は2、3歳時の小牧騎手とのコンビがとても印象深いです。クラレントとは、どんな思い出がありますか?」。

小牧 一番覚えているのは、やっぱり2戦目の重賞やね(デイリー杯2歳S・4番人気1着)。初戦もやけど、正直、勝てると思っていなくて。そんなに甘くないだろう…と思っていたら、強い競馬をしてくれてね。「やっぱり血統やなぁ」って思った記憶があるわ。僕自身も、デイリー杯はいいレースができたと思う。

小牧太

小牧騎手が一番覚えているという2011年のデイリー杯2歳S(C)netkeiba.com


──NHKマイルCでも馬券を盛り上げてくれましたよね。

小牧 ああ、3着(15番人気)にきたレースね。それ以降も、左回りの1600m、1800mあたりはよう走ってたよなぁ。クラレントには初戦からずっと乗せてもらって、ダービーまで行ったからね。秋には乗り替わってしまったけど…。

──富士Sから岩田さんに替わって。

小牧 そうそう、それで勝ったんやね。それがきっかけで、乗り替わりになってしまって。その出来事があってから、たとえ1鞍でも(関西圏以外に)行くようにしたんですわ。確かに、あそこで勝たれた悔しさも印象に残ってるね。

小牧太

あそこで勝たれた悔しさも印象に残ってるね


──「やっぱり行かなアカンね」と後悔していたのを私も覚えています。

小牧 うん、あれで気持ちを切り替えた。もちろん状況にもよるし、今なんかはたくさん乗ってひとつでも多く勝つことがテーマやから、また気持ちがちょっと違うけど。それにしても、橋口(弘次郎)厩舎の馬が減っていってしまうのは寂しいね。僕自身、橋口厩舎が解散してから、重賞に乗る機会が少なくなったもんなぁ。改めて、よう乗せてくれてたんやなと思う。感謝せなね。
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1967年9月7日、鹿児島県生まれ。1985年に公営・園田競馬でデビュー。名伯楽・曾和直榮調教師の元で腕を磨き、10度の兵庫リーディングと2度の全国リーディングを獲得。2004年にJRAに移籍。2008年には桜花賞をレジネッタで制し悲願のGI制覇を遂げた。その後もローズキングダムとのコンビで朝日杯FSを制するなど、今や大舞台には欠かせないジョッキーとして活躍中。

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