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好パターンの良血ディープインパクト産駒レッドベルローズ

  • 2017年09月06日(水) 12時00分
ジェイエルノブレス(牝 美浦・小西一男 父ヨハネスブルグ、母ホウライサンデー)
 デイリー杯2歳S(GII)と小倉2歳S(GIII)を勝ったホウライアキコの全妹。3代母Catopetlは本邦輸入種牡馬セクレトの全妹にあたる良血で、2代母ホウライコメットはNasrullah≒Royal Charger 5・5×5・5をベースにMr.Prospector、Northern Dancer、Secretariat、Tom Fool、Busanda≒Strikingといったメジャーなアメリカ血統で構成されている。母方の近い世代にサンデーサイレンスとWoodmanを併せ持つヨハネスブルグ産駒には、NHKマイルC(GI)でクビ差2着となったタガノブルグがいる。スピードを活かした好配合馬で、姉同様の活躍を期待したい。

パチュリー(牝 美浦・金成貴史 父キンシャサノキセキ、母スーリア)
 母スーリアは現役時代に1勝。繁殖牝馬としては優れており、アイディンパワー(父ニューイングランド/13年東京盃-Jpn2・5着、14年東京スプリント-Jpn3・4着)、プレスティージオ(父カジノドライヴ/OP)、ヴィクタープライム(父マイネルラヴ/準OP)などを産んでいる。本馬の父はキンシャサノキセキ。母が持たないサンデーサイレンス、Ribotといった新たな活力を加えるだけでなく、Millicent≒Mill Reef 5×4、Flower Bowl≒Your Host 5×5が生じる配合は上々。芝向きのスプリンター〜マイラーとして兄姉に劣らぬ成績を残しそうだ。

ピースフルメモリー(牝 美浦・戸田博文 父ロードカナロア、母テンシノキセキ)
 母テンシノキセキはフェアリーS(GIII)とセントウルS(GIII)の勝ち馬。旧中京芝1200mで1分06秒9のレコードを樹立したスピード馬だった。繁殖牝馬としてはカレンナホホエミ(父タイキシャトル/09年フェニックス賞-OP)、ミカエルシチー(父エンパイアメーカー/3勝)などを産んでいる。本馬の父はロードカナロア。“スプリンター×スプリンター”という配合で、Mr.Prospector 4×3、Super Luna≒Marston's Mill 4×4というクロスを持つだけに、どう転んでも速いタイプだろう。母はNorthern Dancerを持っていないので、それを5・5×4で持つ父ロードカナロアは合いそうだ。

レッドゼノビア(牝 栗東・大久保龍志 父オルフェーヴル、母ビジュアルショック)
 母ビジュアルショックは現役時代に13戦し、[0-1-4-8]という成績で勝ち切れなかったが、その母リーチフォーザムーンはアグネスデジタル(01年香港C-G1、01年天皇賞・秋-GIなどGIを6勝)、ジャリスコライト(06年京成杯-GIII)、シェルゲーム(04年毎日杯-GIII・2着)を兄弟に持ち、なおかつMr.Prospector 2×4というスピードを伝えるクロスを持つので、繁殖牝馬としてはブラックスビーチ(父ディープインパクト/17年スイートピーS-OP)を出して成功している。本馬の父はオルフェーヴル。エレクトロアート≒Nureyev 3×4が生じるほか、強めのMr.ProspectorクロスやA.P.Indyが入るのも悪くない。大レース向きの底力に恵まれたタイプで、芝中距離で期待大。

レッドベルローズ(牝 美浦・鹿戸雄一 父ディープインパクト、母レッドファンタジア)
 母レッドファンタジアは現役時代に9戦して3着が最高着順だったが、「Unbridled's Song×Storm Cat」というファッショナブルな血統で、スピンスターS(米G1)など米G1を3勝したインランジェリーを半姉に持っている。さらに、2代母Cat ChatはナッソーカウンティS(米G2)の勝ち馬、3代母Phone Chatterは米2歳牝馬チャンピオンというファミリーも優秀。繁殖牝馬として期待できる。本馬の父はディープインパクト。Unbridled's Songの肌にディープインパクト、という配合は7頭出走してすべて勝ち上がり、そのなかにはダノンプラチナ(14年朝日杯FS-GI、15年富士S-GIII)が含まれる。また、母方にUnbridled's Songの全妹の血を持つディープインパクト産駒には、ダコール、ブランボヌールといった重賞勝ち馬がいる。芝中距離で手堅く走ってきそうだ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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