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ローズS攻略の鍵を握る危険な人気馬は!?/東西トライアルほか最終追い切り詳報

  • 2017年09月13日(水) 18時00分


ファンディーナは世代トップクラスの牝馬だと思うが…


 今週末は3日間開催。秋華賞と菊花賞のトライアルが楽しみなのはもちろん、ここでも取り上げた野路菊Sやサンライズソアが出走するラジオ日本賞も楽しみ。そして、次の京都開催でデビューする予定の2歳新馬たちも徐々に追い切りを始めており、追い切りで忙しい一日となりました。気候的にはもう少し前から秋っぽい感じでしたが、仕事的にはこうやって忙しくなってこそ、秋が来たって感じです。

 こうなると、追い切りで見た主観を優先するか、客観的なデータを優先するか。予想する段階で非常に悩んでしまいます。特にローズSは主観的にいい印象を持った馬が客観的な調教データではあまり推せません。このあたりをどうするかは、週末の予想コラムまで少し悩んでみようと思います。

【野路菊S/ワグネリアン】

 新馬戦が衝撃の瞬発力で勝利。最初に栗東へ入厩してきた時は、個人的に良いイメージがなかったのですが、デビュー前に入厩してきた時に馬が変わったという印象でした。そして今回ですが、更に良くなっている。そんな印象を受けています。

 CWコースでの追い切りでもしっかり動けていて、この時点で中身は出来ているといった感じ。最終追い切りは栗東坂路で単走でしたが、これが素晴らしい動きでした。時計を見れば、4F55.1秒で平凡、確かにその通りです。でもスタートからゴールまでの走りが抜群で、これを躍動感という言葉では表現しきれないくらい。とにかく軽くて、そりゃあ芝で切れるでしょって感じ。ここは単なる通過点になるはずです。

ワグネリアン(9月12日撮影)

ワグネリアンは時計は平凡ながら素晴らしい動き。ここは通過点か(9月12日撮影)


【ローズS/レーヌミノル】

 オークスは13着に終わった桜花賞馬ですが、今秋、栗東へ戻ってからの印象はずっと変わりません。最初から雰囲気が良くて、それが週を追うごとに良くなっている。レースが近くなって、より良くなっている。そんな印象でした。それだけに最終追い切りでどんなイメージを持てるのか、という感じです。

 最終追い切りは1週前追い切りに似た感じで、前に自厩舎の2頭が併せ馬を行っている感じ。それを最後に追い抜いていくのですが、鞍上が反応させるというよりも自ら察知して動いていくといった感じ。最後も大外から楽々の先着で、時計は6F83.1〜5F66.6〜4F51.4〜3F37.2〜1F12.0秒。トライアルではありますが、ここまでの一連の動きを見ていると、自然に結果が出る状態、そんな気がします。

レーヌミノル(9月13日撮影)

レーヌミノルは追い切りでも楽々先着と、自然に結果が出るような状態になっている(写真右・9月13日撮影)


【ローズS/アドマイヤミヤビ】

 桜花賞惨敗のダメージが残っていると判断した前走のオークス。ただ、厩舎サイドとしては中間にリフレッシュ放牧を挟んだことで、そこまで影響はなかったとコメント。3着というレース結果から、どう判断するのが正解か、今でも頭を悩ませているところです。ただ、個人的には2歳後半から3歳前半にかけての充実ぶりがベストな状態だったと思います。

 そして今回の帰厩。桜花賞の時に本命を打ったような雰囲気には正直ないという気がしていました。しかし最終追い切りで、C.ルメール騎手が跨っての走り。このコンビの相性、むちゃくちゃいいですね。道中は少し行きたがるようなところがありましたが、それをいい位置で待つことができている、そんな感じです。これならある程度の位置で競馬ができるでしょうし、たぶんスタートも出るような気がします。

アドマイヤミヤビ(9月13日撮影)

アドマイヤミヤビはルメール騎手との相性の良さを感じさせるような追い切り(写真奥・9月13日撮影)


【ローズS/ファンディーナ】

 今回のキーホースは間違いなくこの馬。素質、能力は3歳牝馬トップクラスだと思いますが、前走後のダメージやこの秋の成長。そこが好走できるか否かの鍵になってくるような気がします。

 たとえば、つばき賞やフラワーCの追い切りの場合。1週前に4F目が11秒台とか、4F時計が50秒台といったスピードを見せる栗東坂路での追い切りがありました。そういった意味で今回の1週前追い切りは4F55.3秒、1F13.1秒。正直、物足りないというイメージしかありません。最終追い切りこそ、それなりに動いて、4F目12.4秒の最速ラップ。これで態勢が整うということもあるでしょうが、やはり中心に据えるほど信頼できる状態だとは思えません。

【セントライト記念/クリンチャー】

 レースが月曜日ということで、最終追い切りはてっきり木曜日だと思っていましたが「ゲートなど確認しておきたいこともあるので」とは担当する長谷川万人調教助手。最終追い切りはCWコースで藤岡佑介騎手が跨っての内容でした。

 単走でもしっかり動くのがこの馬の特徴で、時計は6F81.1〜5F66.5〜4F52.2〜3F38.5〜1F12.5秒と十分。ただ、皐月賞や日本ダービーの時はストライドの大きさが目立っていて、惚れ惚れするような走りでしたが、さすがにそこまでの印象はありませんでした。このひと追いで良くなってくるでしょうし、レースまでの調整で上昇してくるとは思いますが、まずはここのひと叩きでどんな走りを見せるか。馬券的にはそのくらいの評価にとどまりそうです。

クリンチャー(9月13日撮影)

クリンチャーは時計は十分ながら走りの印象は皐月賞や日本ダービーの時ほどではない(9月13日撮影)


◆次走要注意

・9/10 セントウルS【メラグラーナ】(3人/4着)

 2番枠、後方からのレースということもあって、内から捌く形になったラスト。それでもしっかりと伸びており、ゴール前に急坂のあるコース、良馬場ならあらためて能力のあるところを見せてくれました。この体調で得意の中山なら十分好走する可能性があります。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切り栗東坂路で2F25秒以下で4F目最速ラップなら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・3歳上500万下【メイショウササユリ】
 前走時の最終追い切りもそれなりに時計が出ましたが、今回は時計以上に動きの良さが目立つ内容。「前走もスゴイ脚で追い込んできましたし、良くなってます」という松永幹夫調教師のコメントもあり、今回は馬券になっても全く不思議ではありません。

【予想】井内利彰の勝負予想は『ウマい馬券』でチェック!

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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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