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ヴィルシーナ&ヴィブロス姉妹と配合構成がよく似たブレイニーラン

  • 2017年09月13日(水) 12時00分
エリスライト(牝 美浦・久保田貴士 父ディープインパクト、母クリソプレーズ)
 宝塚記念(GI)とエリザベス女王杯(GI)を勝ったマリアライトの全妹。クリソライト(13年ジャパンダートダービー-Jpn1)、リアファル(15年神戸新聞杯-GII)の4分の3妹でもある。母クリソプレーズはアロンダイト(06年ジャパンCダート-GI)の全姉で、現役時代はローズS(GII)8着などの成績を残した。上記のとおり繁殖成績はきわめて優秀。「ディープインパクト×エルコンドルパサー」は少ないサンプルから他にアンビシャス(16年大阪杯-GII、15年ラジオNIKKEI賞-GIII)を出している。馬体に問題がない限り走ってくる血統なので楽しめそうだ。芝向きの中距離タイプ。

オーケストラ(牡 美浦・斎藤誠 父ハーツクライ、母オメガスピリット)
 オークス馬ヌーヴォレコルトの全弟。母の父スピニングワールドは、父としてはもうひとつの成績だったが、ブルードメアサイアーとしてはきわめて優秀で、ヌーヴォレコルトを筆頭にエーシンダックマン、ステラウインド、クリスワールド、アドマイヤイナズマなどコンスタントに活躍馬を誕生させている。母方にChief's Crownを持つハーツクライ産駒はヌーヴォレコルトの他にベルラップ(14年京都2歳S-GIII)がいる。母がMr.ProspectorとDanzigを併せ持ち、なおかつNorthern Dancerのクロスを持つ配合は、ヌーヴォレコルトやダービー馬ワンアンドオンリーと同じ。重賞級の活躍を期待したい。

クレヴァーパッチ(牡 美浦・加藤征弘 父ハードスパン、母トーコーユズキ)
 HBA北海道トレーニングセールで好タイムをマークし、5100万円という高値で落札された。母トーコーユズキは現役時代3戦1勝。母の父ディープインパクトは、母方に「Danzig×Alydar」という構成の血を持つパターンからジェンティルドンナ、サトノダイヤモンドなどを出しており、ミッキーアイルもDanzigとAlydarを併せ持つ母から誕生している。「ディープインパクト、Danzig、Alydar」のトライアングルはニックスといえる。父ハードスパンは、競走馬としてはG1を1勝した程度の成績だったが、種牡馬として大成功し、日本で1年供用されたあと、アメリカに呼び戻されている。「Danzig+Alydar」という血統構成なのでディープインパクト牝馬と相性がいいのではないかと予想される。芝・ダート兼用のマイラー。

ブレイニーラン(牡 栗東・須貝尚介 父ディープインパクト、母プチノワール)
 阪神ジュベナイルフィリーズ(GI)を勝ったローブティサージュの半弟。母方にMachiavellianが入るディープインパクト産駒はヴィルシーナ(ヴィクトリアマイル2回)とヴィブロス(ドバイターフ、秋華賞)の姉妹などと同じ。本馬はそれだけでなく、Glorious Song、Sadler's Wells(≒Nureyev)を併せ持っているので前出の姉妹と血統構成がよく似ている。「Haloのクロス+Mr.Prospector」という配合パターンの繁殖牝馬は成功する確率が高く、本馬の母プチノワールや前出の姉妹の母ハルーワスウィートの他に、ルミナスポイント(ジューヌエコールの母)、マリーンウィナー(ホワイトフーガの母)、ライツェント(ディアドラ、オデュッセウスの母)などが良駒を出している。芝向きの中距離タイプ。

レーヴドリーブ(牝 栗東・高野友和 父オルフェーヴル、母レーヴドスカー)
 母レーヴドスカーは現役時代にサンタラリ賞(仏G1・芝2000m)を勝った一流競走馬で、日本を代表する名繁殖牝馬でもある。レーヴディソール(父アグネスタキオン/10年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI)、レーヴミストラル(父キングカメハメハ/15年青葉賞-GII、16年日経新春杯-GII)、アプレザンレーヴ(父シンボリクリスエス/09年青葉賞-GII)、レーヴダムール(父ファルブラヴ/07年阪神ジュベナイルフィリーズ-GI・2着)、レーヴドリアン(父スペシャルウィーク/10年きさらぎ賞-GIII・2着)、レーヴデトワール(父ゼンノロブロイ/14年桜花賞-GI・5着)、レーヴァテイン(父ディープインパクト/16年青葉賞-GII・3着)、ナイアガラ(父Fantastic Light/06年すみれS-OP)と、上は全頭漏れなく走っている。この一族は脚もとに弱点を抱えているので、その点に不安が生じたことのない父オルフェーヴルは丈夫さを補うという意味で理想的な配合相手だと思われる。芝向きの中距離タイプ。

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68年生まれ。血統専門誌『週刊競馬通信』の編集長を務めたあと97年からフリー。現在は血統関係を中心に雑誌・ネットで執筆活動を展開中。 関連サイト:栗山求の血統BLOG

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