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秋のマイル王の栄冠をつかむのは!?マイルCSの最終追い切りチェック!

  • 2017年11月15日(水) 18時00分


万全の状態でG1獲りを目指すエアスピネル


 いよいよ本格的な寒さがやってきて、栗東もかなり冷え込んできました。そんな影響もあってか、レース当日の馬体重が厩舎関係者の想定より重くなっている場合が増えているようです。輸送時間の短い京都競馬場ということもありますが、近年の飼葉に対する変化など、様々な状況が「太目」が残る要因なのかも知れません。

 さて、今週はマイルCS。人気の中心は3頭ですが、今週にかぎっては人気馬は美浦所属馬が上位。人気薄なところでも、レースの鍵を握りそうな存在であるマルターズアポジーなど、美浦所属馬の扱いをどうするかで馬券のデキが決まってきそうです。

【マイルCS/エアスピネル】

 過去の4勝は新馬戦と中8週以上のレース間隔があいた時。これが偶然でないとすれば、今回の中3週というローテーションは決してプラスではありませんが、ここまで休み明けをひと叩きしてG1というローテを選んでいるので、勝つことができていないと判断すべきでしょう。それは距離延長が決してプラスではなかった、神戸新聞杯5着から菊花賞3着というローテで分かります。

 今回の1週前追い切りは4F時計が53.5秒と少し遅い印象でしたが、私自身は今回の時計を出し始めた11月1日の坂路で4F57.3秒で動いたことを評価しています。レースが終わって10日しか経っていない時点であれだけ軽快な動きができたのは、前走がいかにここへ向けて良い勝ち方だったかということ。既報の通り、武豊騎手からの乗り替わりなどこれまでと違う点もありますが、馬の状態は万全でG1獲りを目指すことができそうです。

エアスピネル(11月14日撮影)

エアスピネルの状態は万全(11月14日撮影)


【マイルCS/サトノアラジン】

 毎日王冠と天皇賞・秋のパドック。どちらもライブで見ることができましたが、別馬に思えるくらいオーラを放った毎日王冠としょんぼりした天皇賞・秋。これで週末の天気が晴れたら前者に戻る、と判断したいところですが、前走のダメージは決して否定できません。

 それは不良馬場を走ったからという意味ではなく、勢いづいてG1獲りを狙えるはずだったところを歯車が狂ったから。この中間の調整を見ていると、そんな様子はありませんが、こればかりは実際のレースをやってみないと分からないところ。また客観的な調教内容から指摘すれば、今回の中2週は安田記念と天皇賞・秋と同じですが、追い切り本数が多かった安田記念と2本だった天皇賞・秋。今回は後者と同じなので、そういった意味でも高い評価ができないという事実があります。

サトノアラジン(11月15日撮影)

サトノアラジンを高い評価はできない(11月15日撮影)


【マイルCS/ペルシアンナイト】

 3歳春と同じ最終追い切り場所CWコースではありますが、春は4F追い切りだったのに対して、今回は6F追い切り。前走時は休み明けだったので、それも仕方ないところだという印象でしたが、今回も6F追い切りだった点には少し驚きました。ただ秋冬は春夏に比べて、季節的なことを考慮して追い切り距離に差があるのかも知れません。

 最終追い切りも含めて、中間の調教は特に気になるようなことはありません。それは前走時も全く同じでした。それゆえに前走の5着をどう評価するのか。やはり馬場状態を敗因にすべきなのでしょうか。ここが難しいところですが、前走と比較して抜群に良くなったというところもないので、印は回したとしても、評価としては低めといった感じです。

ペルシアンナイト(11月15日撮影)

ペルシアンナイトの前走5着をどう評価するか(11月15日撮影)


【マイルCS/サングレーザー】

 4連勝でG1。しかし、それはすべて芝1500m以下で挙げたものであり、それ以前は札幌芝1800mの未勝利戦を勝った以外に1600m以上の距離に対してきっちりした実績はありません。でもこれが3歳牡馬の成長なのかも知れませんが、距離不安に関してはここで評価の対象にすべきではないでしょう。

 調教内容としては、特にマイナスになるようなことはありません。レース間隔が中2週と詰まっただけに、これまで通り、レース前週の日曜日にしっかり時計を出してくるかどうかに注目していましたが、これはきっちりこなしています。むしろ最終追い切りで4F時計が速くなりすぎたのではと思ってしまうくらい。それだけ動ける状態にあるということでしょうから、決してマイナスではありません。ただし、気持ちが乗りすぎることによって、道中の脚がしっかりたまらなくなってしまえば、距離延長もあいまって、連勝時のような末脚を使えない可能性もあります。

サングレーザー(11月15日撮影)

サングレーザーは連勝時のような末脚を使えない可能性も…(11月15日撮影)


【マイルCS/ウインガニオン】

 今年のサマーマイルチャンピオン。中京記念、関屋記念ともに番手からのレースで1着と2着。その後はすぐにマイルCSに目標を定めて、夏場の疲れをとることに専念しています。栗東へ帰厩してからは入念に追い切りを重ねており、とても休み明けとは思えない調教量です。

 というのも、これまでの休み明けはすべて5本以下の追い切り本数。それが今回は最終追い切りを含めて8本。1週前追い切りに関しても4F53秒前後という栗東坂路での時計しか出していませんでしたが、今回は自己ベストを更新する4F50.8秒。よって、過去の競走成績だけを見て、休み明けを不得意と判断してしまうのは早計。今回の仕上げなら休み明けでも要注意かも知れません。

◆次走要注意

・11/12 福島2歳S【アンヴァル】(1人1着)

 強いレースで圧勝でしたが、レースでの馬体重は-6キロ。やはり中1週での福島への輸送が応えたようです。それでもこの馬体減にとどめるあたりが総合的な能力の高さ。あとは距離への対応力を出すだけ。

[メモ登録用コメント] [芝]最終追い切りDPでラスト1F最速なら勝ち負け

◆今週の追い切り特報

・マイルCS【クルーガー】

 今回の中3週は2戦2勝のローテーションであり、京都芝1600mはマイラーズCを勝った舞台。そんなこともあり、もともと注目はしていましたが、最終追い切りの動きは抜群。あとは枠順次第でどの着順になるかといったところでしょう。

クルーガー(11月14日撮影)

クルーガーは枠順次第でどの着順になるかといったところ(11月14日撮影)



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調教をスポーツ科学的に分析した適性理論「調教Gメン」を操る調教捜査官。著書に「調教Gメン-調教欄だけで荒稼ぎできる競馬必勝法」「調教師白井寿昭G1勝利の方程式」「100%激走する勝負調教、鉄板の仕上げ-馬の調子、厩舎の勝負気配は調教欄ですべてわかる」など。また「Beginners room」では競馬ビギナー向けに教鞭をふるう。 関連サイト:井内利彰ブログ

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