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競馬場の起伏が一目瞭然「水害ハザードマップ」

  • 2017年09月23日(土) 12時00分


◆馬場の内と外でも高低差を示す色分けが

 目下進行中の某プロジェクトの関係で最近頻繁に連絡を取り合っているOさんから、先日、興味深いあるモノを紹介されました(説明がまだるっこしい?確かに。ゴメンナサイ!)。

 それは、Oさんがお住まいになっている東京・府中市のハザードマップです。

 ご存知のとおり、ハザードマップとは自然災害の被害を予測した地図。府中市の「水害ハザードマップ」を見ると、多摩川(と浅川、大栗川)が氾濫した場合の浸水想定が色別に表示されています。濃いピンクは5〜10メートル、ピンクは3〜5メートル、薄いピンクは0.5メートルから3メートル、薄い黄色は0〜0.5メートルの浸水が想定されるところ。白は浸水の恐れがないとされるところです。

 その地図の中には、当然ながら東京競馬場の被害想定も表示されています。では、その周辺を拡大してみましょう。芝コースとダートコースの輪郭が描かれていますね。外側の芝コースと思われる部分を見ると、3コーナー手前から曲がり始めのところと、ホームストレッチの真ん中あたりが白(つまり高いところ)で、3〜4コーナーの外側とゴール付近が黄色(やや高いところ)、それ以外の大部分が薄いピンク(やや低いところ)になっているのがわかります。

 東京のコースが起伏に富んでいることはみなさんもご承知でしょうが、これを見ればその様子が一目瞭然。レーシングプログラムなどで高低差を表す“断面図”は見られますが、俯瞰できるハザードマップのほうがわかりやすいと思います。

 不思議なのが、1つ内側のダートコース(と、その内側の障害コース)。ホームストレッチは、白い部分と黄色い部分がまだら。これは、小さなアップダウンが繰り返されていることを表しています。単純に上って下りるだけ、ではなさそうですね。

 さらに馬場の内と外でも高低差があるような色分けがされています。ダートコースのゴール付近は、馬場の中央がやや高く、内外のラチ沿いはやや低くなっているようです。ということは、水はけにも影響があるはず。雨上がりなら高いほうから乾くでしょうから、内ラチ沿いを走ったほうが有利、なんてことになるんじゃないですか?

 ハザードマップをそんなふうに見るなんて不謹慎と言われるかもしれませんが、けっこう興味深かったので、ご批判覚悟でご紹介しました。ちなみに、中山競馬場は高いところにあるので、船橋市のハザードマップを見ても東京のような色分けはされていません。

 一方、京都市伏見区の「水害ハザードマップ」を見ると、小中学校の表示に隠れてはいますが、あの3コーナーの坂(起伏)がくっきり浮かび上がっていますよ。

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テレビ東京「ウイニング競馬」の実況を担当するフリーアナウンサー。中央だけでなく、地方、ばんえい、さらに海外にも精通する競馬通。著書には「矢野吉彦の世界競馬案内」など。

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