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南関東生え抜きララベルと南関東に仲間入りしたラインハート

  • 2017年11月13日(月) 18時00分


フジノウェーブ以来2頭目のJBC制覇


 JBC競走から10日が経ちました。今年は地方馬&地方騎手が活躍するシーンが多く見られ、今後に向けても希望を持たせる時間になったと思います。

 JBCレディスクラシックは、真島大輔騎手が騎乗した大井生え抜きで小林分厩舎調教馬のララベル(大井・荒山勝徳厩舎・小林分厩舎)が優勝。

 ララベルは3番手外目を進めていき、最後の直線で逃げていたプリンシアコメータに並びかけるとデッドヒートを展開し、アタマ差出たところがゴールでした。「最後の直線では僕の技術のなさで、(プリンシアコメータに)接触をして迷惑をかけてしまい申し訳ありませんでした。ララベル自身は強くてすばらしい馬です」(真島騎手)

JBCレディスクラシック優勝後の口取り撮影ワンシーン。向かって左から真島騎手、横山和己厩務員、荒山調教師、ララベル


 ララベルは南関東の女王として君臨してきた馬ですが、体質の弱さなどがあり、決して順風満帆な競走生活ではありませんでした。

 荒山調教師は直後のインタビューで、「今日は冷静に見ることができませんでした。常に絶好調とは言えない中でも一生懸命に頑張ってくれて、全て最高の馬です」と言いながら涙が止まりませんでした。荒山調教師の涙は、ララベルの競走生活全てを物語っているものだと思います。

中央から移籍初戦のJBCレディスクラシック3着


 そして、南関東の一員になって初戦だったラインハート(大井・月岡健二厩舎)の活躍も光りました。

 ラインハートは栗東の須貝尚介厩舎からデビューし、芝とダートの短距離戦で5勝。昨年秋からは重賞戦線に挑戦。その後は美浦の上原博之厩舎を経て、大井競馬場の月岡厩舎に移籍しました。月岡厩舎の代表馬は、オーバルスプリントを制してNARグランプリ4歳以上最優秀牡馬を受賞したセイントメモリーなどがいます。

馬房でお食事中のラインハート。とても上品な顔立ちをしています。「オンオフがすごくありますが、余計なことはしない馬ですね」(朴澤厩務員)


 ラインハートは9月中旬に入厩し、JBCレディスクラシックまでの間、至って順調に進めてきたそうです。追い切りでも破格の時計を出すなどポテンシャルの高さを随所に見せていたそう。

「JBCレディスクラシックは初戦だったので半信半疑の部分はありましたが、冷静に考えればこれまで戦ってきた相手も違うし、これだけのレベルにはあったのかなと。翼(笹川翼騎手)もずっと調教に乗ってくれていて、『折り合いさえつけば終いは切れそう』と言ってくれていたので、そこを信じてレースでも乗ってくれたと思います」(月岡調教師)

 レースは後方から追走して最速38秒4の脚を繰り出し猛追。前を行く馬たちに0.2秒差まで迫る3着(8番人気)でした。

JBCレディスクラシックの本馬場入場時。笹川騎手と担当は朴澤光厩務員


「うまく調整はできていました。ハミを取ると止まらない感じもあったし、追い切り時計もかなり出ていたので、フワッと乗ってメリハリのつける競馬で、思っていた以上にしっかり走ってくれました。最後も勝てるんじゃないかなっていうくらいの勢いで伸びてくれました。

 ダート経験が浅い中でも思っていた以上の走りをしてくれて、乗りやすくて賢い馬だなぁっていう印象です。これからが楽しみになりました」(笹川騎手)

 レース後は4日間のんびりした後にトレーニングを開始。現在は12月6日のクイーン賞(船橋・1800m)に向けていて、12月30日の東京シンデレラマイル(大井・1600m)、1月24日のTCK女王盃(大井・1800m)と、南関東牝馬戦線の主役たちが歩む道を進んでいく予定です。

「やれるところまでやっていこうとオーナーとは話しをしています。ポテンシャルの高さは証明してくれているので、これからも大事に胸を張ってやっていきたいですね」(月岡調教師)

 地方競馬の砂もこなし、1800m戦にも対応。今後に向けて非常に頼もしい牝馬が南関東の一員になりました!

 次回は11月27日(月)にお会いしましょう!

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南関東競馬リポーター。宮城県仙台市出身。元NHK山形放送局キャスター。タイキフォーチュンがきっかけで競馬の世界を知り魅了され、競馬を伝える仕事に就きたく上京。MXテレビ大井競馬中継を経て、現在は南関東競馬内で取材活動を行っている。南関東競馬公式ウェブサイト内・南関魂、大井競馬ホームページ、サンケイスポーツ、楽天、ウェブハロン、ターファイトクラブ会報誌、馬事通信など。

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