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3歳牝馬リエノテソーロに期待/テレ玉杯オーバルスプリント

  • 2017年09月19日(火) 18時00分


過去には地方勢も上位争いに絡んでいるレース


 9月20日(水)、浦和競馬場で行われる『第28回テレ玉杯オーバルスプリント(1400m)』。以前は『テレビ埼玉杯』という名称で行われていましたが、距離や格付けなど施行条件が変化し、2013年からJpnIIIに格付けされました。

 その2013年は1着セイントメモリー(大井)、2着タイセイレジェンド(JRA)、3着ジョーメテオ(浦和)で地方勢が1、3着。2014年、2015年はJRA勢のワンツースリーでしたが、昨年2016年は1着レーザーバレット(JRA)、2着ソルテ(大井)、3着レガルスイ(船橋)で、地方勢も上位争いをするレースとして印象付けられています。

50kgという負担重量で出走できるリエノテソーロ


 それでは今年の出走馬たちをご紹介しましょう。

 12頭中5頭が9歳馬とベテラン勢が揃う中、ひときわ目立つ異色の存在がリエノテソーロ。3歳牝馬がこのレースに参戦するのは過去10年をさかのぼっても(テレビ埼玉杯時代を含む)2009年のタッチブライト1頭(7着)のみ。牝馬が勝利すれば2012年のアースサウンド(52kg)以来となりますが、2015年には2着ルベーゼドランジェ(52kg)、4着サウンドガガ(53kg)と、軽量を活かした牝馬が上位争いを演じています。リエノテソーロは今回50kgという負担重量で出られるのも大きなチャンス。4戦4勝無敗で全日本2歳優駿を制したメンバー中唯一のJpnIホース。芝のGI・NHKマイルCでも2着(13番人気)となり世間をアッと言わせました。再び我々を驚かせてくれる走りに大いに注目です。

50kgという軽量を活かし上位を狙うリエノテソーロ(写真は2016年全日本2歳優駿優勝時、撮影:高橋正和)


 サイタスリーレッドは今年3月、ダートに転向後4戦4勝で臨んだ前走・クラスターCで1番人気に推されました。道中先頭でレースを進め、コーナーを回ってラブバレットに並びかけられながらも内で粘り、外から差し切ったブルドッグボスの0.3秒差3着。ダートグレード競走参戦2戦目の今回、戸崎圭太騎手とのコンビで重賞初制覇を狙います。尚、戸崎圭太騎手はテレ玉杯オーバルスプリントを2014年から3連覇中。今年も勝利すれば4連覇の偉業達成です。

重賞初挑戦の前走で3着と健闘したサイタスリーレッドの鞍上はこのレース3連覇中の戸崎圭太騎手(写真は2017年栗東S優勝時、(c)netkeiba.com)


 忘れてはならない去年、一昨年の覇者レーザーバレット。昨年のこのレース以来勝ち星から遠ざかっていますが、前々走・かきつばた記念(6着)も前走・サマーチャンピオン(4着)も58kgを背負っていたことを考えれば今回56kgとなるのは好材料。得意の浦和コースで1年ぶりの勝利を挙げる可能性も。3連覇がかかる今回の鞍上は前走に続いて岩田康誠騎手です。

1年ぶりの勝利で3連覇を狙うレーザーバレット(写真は2016年オーバルスプリント優勝時、撮影:武田明彦)


 モンドクラッセは昨年の大沼S(函館1700m・OP)、今年2月の総武S(中山1800m・OP)を勝ったオープン2勝馬。重賞では昨年の東海Sで2着が最高位、1400m戦の出走は今年の根岸Sのみ。距離短縮で変わり身があるでしょうか。

重賞は2着が最高位で、距離短縮での変わり身を期待したいモンドクラッセ(写真は2017年総武S優勝時、撮影:下野雄規)


 地方勢からは浦和・小久保智厩舎の3頭に注目。

 中でも中心は前走・クラスターCを快勝し、JRAから移籍2戦目で重賞初制覇を果たしたブルドッグボス。浦和コースは初めてですが、昨年5月の名古屋・かきつばた記念で2着があり、小回りコースも大丈夫。地方勢で最も勝利に近い1頭。重賞連勝を目指します。

ブルドッグボスは初の浦和コースが鍵も地方勢で最も勝利に近い1頭(写真は2017年クラスターC優勝時、写真提供:岩手県競馬組合)


 リアライズリンクスはこのレース一昨年8着、昨年6着と好成績ではありませんが、5月の川崎マイラーズ、6月の京成盃グランドマイラーズと重賞を連勝した今年好調の7歳馬。的場文男騎手に7000勝目をプレゼントしたメモリアルホースが昨年以上の走りを見せてくれるかもしれません。

 9歳馬サトノタイガー。2014年のJBCスプリント2着など重賞戦線で活躍。近走はいまひとつのレースが続いていますが、笹川翼騎手を背に古豪の意地を見せて欲しいところです。

 今回は3歳牝馬リエノテソーロと地元浦和所属のブルドッグボスの対決と予想しますが、3連覇のかかるレーザーバレット、そして前走からの巻き返しを図るサイタスリーレッドがどこまで食い込んでくるか?! JBCスプリントを見据えた秋の戦いから目が離せません。

※次回の更新は9月26日(火)18時。翌日に船橋競馬場で行われる「日本テレビ盃」のコラムをお届けします。



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【ダートグレード競走とは】
中央競馬・地方競馬の交流を促進し、ダート適性のある実力馬の出走機会の拡大を図るため、全日本的な見地から体系づけられたダート交流重賞競走の総称。

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埼玉県出身。フリーアナウンサー。競馬好きが高じてこの世界へ。2001年から15年間、グリーンチャンネルで「中央競馬全レース中継」のキャスターを務める。2016年度から「グリーンチャンネル地方競馬中継」のコメンテーターとして出演。さらに全国各地の競馬場のトークイベントに参加するなど、中央競馬・地方競馬の垣根を越えて活躍中。

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