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中京芝は時計が速くてもパワー性向

  • 2012年06月30日(土) 19時00分
 netkeiba.com、競馬総合チャンネルのパドック予想でお馴染みの古澤秀和氏による、30日(土)の傾向分析です。明日の予想にお役立てください。

【中京芝】
 夏の中京が今日から開幕。前半4日間はAコース、後半4日間がBコース使用。中間に目立った降雨もなく、終日良馬場でレースが進んだ。

 なお、この開催は基準タイムが春開催の最高タイムになっているようで、初日に行われた7レースすべてで基準タイムを上回るレコード決着となっている。春開催は天候不順に見舞われて極端に時計の掛かる状態が続いていたもの。特に今回は季節的な意味でもタイムの出やすい夏季開催ということで、馬場も絶好の状態となっている模様。

 具体例としては、8R(3歳以上500万下・2200m)2分11秒5、9R清洲特別(3歳以上500万下・1400m)1分20秒0、10R長久手特別(3歳以上1000万下・1600m)1分32秒8というかなりの高速タイムをマークしている。

 ただし、時計や上がりはいわゆる「高速馬場」に近い部類ではあるが、好走馬の種牡馬を見るとシンボリクリスエスタニノギムレットといったロベルト系×サンデーサイレンスの配合が複数台頭。高速馬場なのでサンデー系も非常に優秀だが、タヤスツヨシシックスセンスゼンノロブロイといったサンデー系でもややパワー寄りの種牡馬産駒が好走している。馬体から見ても、華奢な馬は飛んでいて、かといって骨太で重過ぎても駄目。先述したが、シンボリクリスエス産駒のようなパワー系で、かつサンデーサイレンスの運動神経も兼ねそろえているタイプが狙い目だろう。

 続いて脚質面は、高速馬場の開幕日で逃げ馬が積極的に飛ばす展開もあって差し・追込みもよく届いていた。ただし、差し届いた馬に関しても、道中〜4コーナーあたりまで馬場の内目でじっとしていたケースばかりで、最初から外を通るような競馬は良くない。開幕週らしい逃げ切り勝ちも2回あったように、これといった逃げ馬がいないような展開では、押してでもハナを切っていった馬が残ってしまうケースもあるので要注意だ。

 明日は雨予報。降水量が多いようだと、更にパワー性向が強まるだろう。

【中京ダート】
 終日良馬場発表。こちらも芝同様に春開催分が参考タイムとなっており、これを抜けばレコードとなる。11R白川郷S(3歳以上1600万下・1800m)では、1分50秒8。12R(3歳以上500万下・1200m)も1分11秒1でレコード決着となっている。

 なお、馬場質は朝から終始軽めの馬場で、デュランダルトーセンダンススペシャルウィークといったサンデーサイレンス系が3勝。ロベルト系やクロフネあたりも好走が目立っており、軽いダートの主流血統が万遍なく力を出せる馬場といえそうだ。

 脚質的には先行馬が大半を占めており、連対馬10頭中8頭が4コーナー4番手以内の先行馬。ただし、逃げ馬は3着以内に一頭もおらず、展開面からは4角好位が理想的なポジションとなっていた。中団からの差し馬も数等台頭しているが、道中は内目でジッとしているタイプばかりとなっている。

 明日の降雨の際には、更に内目有利・先行有利になりそう。好走馬体モデルも土曜より更に軽いタイプにシフトしていきそうだ。

【福島芝】
 夏の福島は、折り返しの5日目。今週から最終日まではBコース使用となる。開催前半のAコース時は、完全に内・先行有利の状況だったが、今日に関しては仮柵移動の効果か外からの差し・追込み型が台頭しやすくなっている印象。特に1800m以上ではその傾向が強まっており、1R(2歳未勝利・1800m)から直線で大外を通った馬が4番人気・7番人気が差し込んでワンツー決着。

 6R(3歳未勝利・1800m)では、4コーナー好位に位置していた上位人気馬が軒並み伸びを欠いて、残り100m付近で大外を通った6番人気・5番人気・4番人気が一気に差し込んで上位を独占している。

 また、11Rテレビユー福島賞(3歳以上1000万下・芝1200m)も、4コーナーで外を回っていた3番人気ジュエルオブナイルが良く伸びて1着。2着は大外を一気に追い上げた6番人気ニシノステディー。終始内々のコース取りとなった圧倒的1番人気のミトラは何とか3着が精一杯という結果だった。

 コース替わりでガラリと傾向が一変した感のある福島芝ではあるが、時計・上がりは先週同様に掛かり気味なので、切れ味よりもスタミナ・パワー寄りの点は相変わらず。明日も小脚を使う先行馬より、最後までしっかりと脚を伸ばせる差しタイプを主体の馬券作戦も悪くはなさそうだ。

【福島ダート】
 朝から終日良馬場発表でレースが進んだ。時計面は相変わらず標準か、少し掛かり気味で進んでいる。9R三陸特別(3歳以上500万・1700m)では、1分46秒2での決着。開幕週から4コーナーである程度の位置にいないと苦しい馬場ではあったが、ダートの連対馬10頭中全ての馬が4コーナー5番手以内に押し上げていた馬で、前残りが顕著な状況に変化は見られなかった。ただし、スピード一辺倒というよりも、前付けした上で最後までジワジワと脚を使える馬が優勢。

 血統面では、先行力あるミスタープロスペクター系が優勢の一日。特に、キングマンボ系は好相性だったようで、4Rでアルカセット産駒が6番人気1着、キングカメハメハの1・2着となった9Rも4番人気・3番人気と比較的人気を落としていた馬の好走が目立っている。これらのミスプロ系以外では、サンデーサイレンス系。先行馬ばかりの決着といっても、3着には差し・追込み馬が届くことがあり、こうした際は大抵「いい脚を使えるサンデー系」という傾向が出ている。

 明日の日中まで天気が持てば、引き続き同様の傾向が続きそうだ。

【函館芝】
 夏の函館開催も今週から折り返しの2回開催となる。芝は今週までAコース使用。函館Aコースの芝も使い込まれる毎に内目が傷んできているものの、先行馬に息が入れば残れるし、外から差しも利くフラットな馬場状態になっている。時計は引き続き掛かり気味となっており、10R大森浜特別(3歳以上500万下・2000m)は2分2秒2で決着。11RTVh杯(3歳以上1000万下・1200m)は1分9秒3で決着。

 今日は全体に順当勝ちを収めるレースが多かったものの、函館の洋芝に合うファルブラヴデビッドジュニアハーツクライなど洋芝を得意とする種牡馬ばかり。また、人気薄ではロックオブジブラルタルタイガーヒルといったダンジグ系の中でもスタミナ寄りの種牡馬の台頭もあった。

 明日も天候に変化が無い限りは、同じような馬場傾向と見て良さそうだ。

【函館ダート】
 先週土曜は降雨の影響で馬場も高速化していたが、日曜にはやや速い程度に戻していた。馬場が乾いた今週は、開幕当初の良馬場の水準まで戻っていると見ていいだろう。相変わらず内を通る先行馬が幅を利かせており、ダート6鞍での3着内馬のうち実に17頭が「4コーナー4番手以内」だった馬。逃げた馬が3勝したほか、勝ち馬については全レースで「4コーナー2番手以内」という状況。

 出走頭数が少ないレースが多いとはいえ、有力馬が先行馬型だと行ったままのレースになってしまうものの、人気薄の馬も前の組からの浮上が中心。展開面の見極めが非常に重要な馬場状態が続いている。

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