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中京芝は短距離の外差しが狙い目/土曜日(21日)の馬場傾向分析

  • 2012年07月21日(土) 19時30分
 netkeiba.com、競馬総合チャンネルのパドック予想でお馴染みの古澤秀和氏による、21日(土)の傾向分析です。明日の予想にお役立てください。

【中京芝】
 最終週を迎えた夏の中京競馬。朝からレースの時間帯は終始雨が降り続いていたこともあり、終日稍重発表。

 ただし、時間の経過と共に馬場状態への影響も確実に出ているので、時計・上がりを要する力の要る重たい状態。後半7R以降については実質重馬場と見たい。

 重い馬場状態は時計面で中距離戦を中心に顕著となっており、7R(3歳未勝利・2000m)は勝ちタイム2分04秒8。同距離の9R高山特別(500万下)では、2分05秒8とスローペースを差し引いても非常にタフな馬場状態と言えるだろう。

 伸び所については、先週同様4コーナーで内側を大きく空けた攻防が基本となっているものの、上記7Rの1着馬クリビツテンギョは4コーナー手前まで荒れたインを通って、直線を向く時に馬場の5分所へ持ち出す形。また、9R高山特別の1着馬ロベルタなどは外を回しつつも早め先頭に立ってそのまま押し切りといった形で、スローになりやすい少頭数の中距離戦では、道中のロスが少ない馬や、逃げ・早め先頭の馬が台頭する傾向となっている。

 逆に、11R飛騨S(1600万・1400m)や12R(500万・1600m)などは最後の直線で大外(馬場の6分所より外目)を通った馬が豪快に突き抜けて快勝しており、マイル以下のレース、特に1400m以下のレースでは外枠の差し馬が嵌りやすい馬場となっている。

 血統傾向は芝レース3着以内馬21頭のうち、サンデーサイレンス系が6割以上の13頭を占める形。先週までと殆ど同様に、アグネスタキオンマンハッタンカフェディープインパクトが相変わらず複数回好走している。なお、非サンデー系種牡馬で好走した8頭のうち母父サンデー系の馬は5頭もおり、サンデー系一色の一日となった。

 明日は晴れ予報で気温も高くなりそうなので、これらの傾向は更に色濃くなってくるだろう。

【中京ダート】
 雨の影響により、朝から終日重馬場発表。

 この開催の特徴でもある時計勝負の軽いダートに加え、時間の経過と共に水が浮くまではいかなくても、湿った軽い馬場がさらに進行していった印象。

 最も遅い時間に行われた10R香嵐渓特別(1000万下・1400m)ではモズベラベラが、勝ちタイム1分22秒8の好時計で完勝。3コーナーあたりから抜群の行き振りで4コーナーを回り、直線でもしっかりと脚を伸ばして1着としている。

 また、6R(3歳未勝利・1800m)でも同様に3・4コーナーをスムーズに捲り上げたエクチュアが勝利。一日を通じて湿った軽いダートでも、単に前に行くだけではなく勝負所でいい脚を使える馬の方が優勢の一日。

 血統傾向は全くのまばら状態で、これといった傾向は見られなかったが、母父で見るとミスタープロスペクター系、同系統フォーティナイナー系やフレンチデュティ、ボストンハーバーといったダート色濃い系統が続々と好走していた。馬体は手先が軽い馬がデフォルトで、それでいながら坂をヨレずにしっかりと上れる腰の強さが必要である。

 明日は晴れ予報だが、極端に力が要る馬場にはならないだろうし、軽い馬場という認識で大丈夫だろう。あと、内目の枠は優先しておきたい。

【新潟芝】
 朝から快晴。最終レースまで終日良馬場でレースが行われた。開幕2週目ではあるが、馬場の内側からは砂煙も。

 開幕2週目で基本的に馬場コンディション良好とはいえ、今日に関しては先週以上に内枠・先行馬が活躍しやすい馬場という印象。外からの差しが届いたのはハイペースとなった1Rのみとなっている。他は大半が道中馬場の内目を通った先行馬や内枠の馬で決着しており、圧倒的に前が有利な状態と言えるだろう。時計も非常に速く、9R村上特別(500万・外1600m)は1分32秒8。11R日本海S(1600万・内2200m)は、2分11秒7。一日を通して時計・上がりの出やすい高速馬場となっていた。

 血統傾向については、高速馬場なのでサンデー系が優勢も、同時に前々で運べる先行力も問われる馬場なので、シンボリクリスエスロージズインメイストラヴィンスキーといった流れに乗った際に強さを発揮するパワータイプの種牡馬の活躍も目立っている。

 なお、7Rの直線競馬(3歳未勝利)では、最近のこの条件にしては珍しく内枠勢と内から脚を延ばした馬3頭(16番人気→9番人気→7番人気)の超大穴決着。勝ちタイムは、55秒8となっている。

 明日は雨予報が出ているので同じ傾向になるか分からないが、雨量が少なければ土曜日同様に内枠・先行馬中心の見立てで良いだろう。

【新潟ダート】
 朝から終日良馬場。時計は同じ良馬場の初日よりも圧倒的に高速化しており、8R(500万・1200m)では1分10秒7。10R麒麟山特別(1000万・1800m)は1分52秒4で決着。馬場差という意味では、初日の良馬場よりも2秒ほどは速かったと見ていいだろう。

 馬場の高速化との因果関係は不明だが、ペースによっては差しも届きつつあった先週の良馬場とは違い、3日目は基本的に逃げ・先行馬ばかりが好走。ダート5鞍のうち、差し馬が馬券圏内に絡んだのは僅かに3頭。上位人気の先行馬が力通りの好走を示したレースが多かったとはいえ、基本的に道中は内をロスなく運んだ方が圧倒的に優勢。直線外を追い上げてくる追込み馬や、マクリ馬の台頭もほぼ見られなかった。

 血統傾向はサンデーサイレンス系とミスタープロスペクター系が複数台頭しているが、位置取りや展開面が強く反映された一日となった。

 明日は雨予報で馬場の渋化も考えられるものの、基本的に引き続き先行馬優勢の馬場状態と見ていいだろう。

【札幌芝】
 夏の北海道開催は、今日から札幌へ舞台替わり。前半8日間はAコース、後半6日間がBコース使用となる。

 天候は朝から快晴で、パンパンの良馬場と言っていい状態。洋芝なので極端な高速決着ではないものの、4R(3歳未勝利・2000m)は2分00秒5となかなかの好タイム。スローペースとなった8R(500万牝・1800m)でも1分48秒2が出ており、開幕週らしい絶好馬場となっている。

 また、好走馬の脚質に関しては逃げ・差し自在のフラットに近い状態で、脚がしっかり溜まっている馬が切れ味勝負で差し込んでくるケースもあれば、逃げ・先行馬がそのまま残ってしまう事も。

 直線での伸び所については、やはり内が有利。ただし、外から一気の末脚で好走するケースも目立った点ついて補足しておくと、これらは大半が3〜4コーナーまで馬場の内目でじっと待機していた馬が大半。道中で外々を通らされてしまうと、人気馬でも凡走は十分に考えられる馬場状態なので注意しておきたい。枠順に関しては、内枠が有利。

 血統傾向は、切れ味あるサンデーサイレンス系(アグネスタキオンディープインパクトなど)と、先行していい脚も使えるミスタープロスペクター系(キングカメハメハマイネルラヴウォーエンブレム)の2極状態。差し馬ならサンデー系・先行馬ならミスプロ系といった具合で分かれていた印象。

 明日も引き続き好天となりそうなので、先行馬+インで脚を溜めていた差し馬中心の馬券作戦でいいだろう。

【札幌ダート】
 終日良馬場発表。馬場は完全に乾き切った状態で、11Rオホーツクハンデ(1000万下・1700m)の勝ちタイムは1分45秒5となっている。

 脚質は比較的先行が有利。ただし、差し馬の出番がまるで無かった函館開催に比べると差し・追い込みも食い込み易い印象。道中の位置取りについても、「内に居なければ・内枠でなければ」といった制約も無さそう。小回りコースなので当然先行馬有利に違いないものの、差し馬を大きく割り引く必要はなさそうだ。

 血統傾向は、対象6鞍でミスタープロスペクター系が4勝。3着以内馬も18頭中9頭の台頭となった。それに続くのがサンデー系で、18頭中5頭が馬券圏内となっている。

 明日も同様にフラットに近い馬場状態と見ていいだろう。

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